ゆる～い精霊の店にも”厳しい”お約束が 名古屋のコンカフェ業界の健全化目指して 協会設立(2022/8/1)

名古屋の大須にコンセプトカフェ、略して「コンカフェ」の出店が相次いでいます。カフェという名前の通り、接待を伴ってはいけません。違法営業をさせない取り組みが始まりました。

名古屋の大須にあるコンセプトカフェ「Ｒｅｉｎｏ　Ｃｅｌｅｓｔｅ」。

店内の真っ白な空間は「水の国」のイメージ。そこに迷い込んだお客さんを、「精霊」に扮した女性店員がもてなしてくれる…という設定です。

（常連客の女性）
「ここにいる1時間は異世界にいるような」

あくまでもここはカフェ。オムライスを注文すると「精霊」が料理を持ってきてくれます。そしてケチャップでイラストを描いてくれるオムライスが人気で、男性だけでなく女性客もやってくるそうです。

ゆる～い空気の流れる店ですが、そこには厳しい「ルール」があります。

（オーナー）
「こちらが当店のマニュアルです。お客さまとの“距離感”を一番気を付けています」

①「客の隣に座らない」②「やり取りは5分未満」。これが「水の国」の明確なルールです。

許可を受けずに「接待サービス」を行うことは風営法で禁止されていて、その疑いを持たれる行為にならないよう、細心の注意を払っているのです。

名古屋では7月に無許可で接待サービスを提供した中区のコンセプトカフェが摘発されています。

摘発された店では、少女らを相手に深夜までホストクラブのような営業が行われていたと見られています。

こうした違法営業をやめさせようと1日、コンカフェ業界の健全化を目指す団体が設立されました。

（大須コンセプトショップ協会　男城月菜理事長）
「コンセプトカフェという文化を守っていきたいということで、大須商店街連盟と一緒に頑張っていこうと協会をつくった」

大須には今、70以上のコンセプトカフェがあります。

自身もコンカフェの代表を務める男城さんは、悪質な店との線引きをはかるため、団体への加盟を呼びかけていく方針です。

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